本当にキャバ嬢は儲かるのか?


キャバクラは短期でお金が稼げて性的サービスがないことで、20代〜30代後半に人気のキャバクラ嬢という職業について持論を展開したい。外から見れば華やかでお金も稼げる職業として、女性が就きたい職業の上位にまでくるようになったキャバクラ嬢ですが、その内情は闇に包まれている世界のようです。


「小悪魔ageha」に代表されるキャバ嬢ファッション雑誌やメディアへの露出により、キャバ嬢ファッションや生活ぶりが紹介され、その華やかさに憧れを持つ女性が急増している。しかし、それは一握りのキャバ嬢であり、その他の約80%が華やかな生活とはかけ離れた生活を送っている。


  • 過酷な労働環境
  • 稼げているのはごく一部
  • ノルマ、派閥、人間関係、ストレス
  • 結論

  • 過酷な労働環境


    キャバクラは夜の肉体労働と言っても過言ではない。指名が無くヘルプばかりだと、30分に1回他の席に回らなければならないし、ヘルプにも付けない場合は、来店のお客様を迎えるためにレッドカーペットの脇に数時間立ちっぱなしの時もある。


    お酒を飲みながら、お客のくだらない話を聞き、時には暴言を浴びせられる。それでも自分を綺麗に魅せるために常に気を張り、背筋を崩さず、足を閉じた状態をキープしなければならない。それもこれも、指名を取るためだ。足は浮腫み、腰は痛くなり、セクハラのオンパレードで精神的にも肉体的にも削られていく過酷な労働環境である。


    稼げているのはごく一部


    お店のルールにもよるが、通常、お店で着る衣装やアクセサリー、髪のセットなどは全て自腹である。お店は場所を提供してキャストを管理しているだけである。あなたの横に座っているキャバ嬢の着飾っている姿は全て自腹である。指名を取るために衣装やアクセサリーだけでなく、普段から自分磨きに結構な金額をつぎ込んでいる。さらに無断欠勤や遅刻をすればペナルティで給料から天引きされる。


    お店のトップ10に入らないと稼いだ金額に対して出る金額の割合が多く、手元に残る金額はOLの給料並みというキャバ嬢も多い。しかし、トップ10に入りさえすれば、普通の会社では手にできないような金額を手にすることは可能なのも確かだが、そこに入り、毎月順位をキープするのは至難の業である。


    ノルマ、派閥、人間関係、ストレス


    大体のキャバ嬢は1年くらいで辞めていく。過酷な労働環境に対してリターンが少ないからである。本来、女性は立ち仕事や座り仕事、工場のラインなど持続系の仕事は向いている。肉体的にもつらい職場だが、そこに大きなストレスが加わると疲労度は想像を絶する。よくキャバ嬢が「病む」「闇む」という言葉を口にする。お店で仲良くなった娘と泣きながら電話することも日常茶飯事だ。


    キャバ嬢には必ずボーイがつき、出勤から月のノルマを管理され、時にはキツイことを言われることもある。ついたボーイにも当たりはずれがあるようだ。どこの世界でもあるが、特に夜の世界では派閥の影響は大きい。派閥のトップにいるのは大体がお店の上位のキャストだから、自分の売り上げにも直接影響する。


    生理的に受け付けないお客でも派閥トップの太客ならセクハラされても笑顔で接客しなければいけない。鳥肌が立ってストレスがマックスになるらしい。ボーイ、派閥、お客とそれぞれで気を使い、傷つけられ、ストレスが蓄積していき、心も体もどんどん壊れていく。だから1年持たない人が多いのだ。


    結論としてキャバ嬢は儲からない


    女性は男性に比べてストレスには強いが、ストレスが溜まってくると奇行に走る傾向がある。定期的にストレスを吐き出さないといけないようにできている。一番のストレスの捌け口は承認欲求を満たすことである。元々女性は問題解決能力が低く、計画的に問題を解決することが苦手である。


    だから男性のように目標を達成してストレスを吐き出すことが出来ない。それでは満足しないのだ。だから承認欲求を満たすために自分を認めてくれる人や場所、物に依存しやすい。


    SNSで「いいね」を貰うためにリア充な写真を上げ、その写真を撮るためにお金も時間も惜しみなく消費する。自分が好きかどうかではなく、ただ「いいね」が欲しいというシンプルな思考によって行動している。


    これならまだ消費するお金は少ないが、これがエスカレートすると、買い物依存症になったり、ホストに貢いだりする。そうなると抜け出せなくなり、ひどいキャバ嬢になると、稼いだお金が殆ど残ってないとか、多額の借金があるというケースも少なくない。


    仕事でストレスを溜め、稼いだお金をストレス発散のために使うというサイクルに陥るキャバ嬢が多く、結局手元に残るお金は少額ということになる。だから入りと出を考えると、キャバ嬢は儲からないのである。